ケイシー療法における健康原理の基本『CARE』って何?

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はじめに

「体の不調を根本からケアしたい」
「色々な健康法があるけど、何から始めればいいか分からない」
そんな風に感じているあなたへ。

今回は、ホリスティック医学の生みの親、エドガー・ケイシーが遺した健康法の中から、すべての基本となる考え方『CARE(ケア)』について、分かりやすく解説します。

ケイシー療法にはたくさんのアプローチがありますが、肉体的な健康を考える上での共通の視点となるのが、このCAREという原理です。どんな病気や不調の場合でも、まずはこのCAREの視点から見ていくことが基本となります。

ケイシー療法の基本原理「CARE」とは?

CAREという言葉は、4つの英単語の頭文字をとっており、それぞれが、健康を保つために欠かせない体の働きや状態を表しています。具体的には、以下の4つです。

  • CCirculation(循環)
  • AAssimilation(同化)
  • RRest / Relaxation(休息・休眠)
  • EElimination(異化)

では一つずつ、見ていきましょう!

C:Circulation(循環)

CAREの最初の「C」は、「循環」を表します。ここでいう循環には、皆さんがよく知っている血液やリンパの流れはもちろん、神経を流れるインパルス(電気信号)の流れも含まれます。神経自体が循環するわけではありませんが、体内を流れる電気信号の流れを循環として捉えています。

体がスムーズに機能するためには、必要な酸素や栄養が体の隅々まで運ばれ、不要なものが回収される、滞りのない循環が不可欠です。もし、背骨がゆがんで神経の流れが阻害されたり血液やリンパの流れが滞っていたりすると、体調不良の原因になることがあります。

このような循環の問題を改善するために、ケイシー療法では以下のような方法が勧められることがあります。

  • 整骨療法:背骨のゆがみなどで神経の流れが阻害されている場合
  • マッサージ:血液やリンパの流れが滞っている場合
  • 首出しサウナ:全身の血液循環を促すため

体の「めぐり」を良くすることが、C(循環)のポイントですね!

A:Assimilation(同化)


次に「A」は、医学的な言葉でいう「同化」のこと。つまり、食べたものを消化・吸収する働きを指します。実際的なケアとしては、これが食事療法にあたります。何を食べるか、何を食べないか、そして食品の組み合わせにも配慮することが大切だと考えられています。

ケイシー療法では、この食事療法だけでも、かなりの良い成果が得られることがあるとされています。体が栄養をしっかり消化・吸収できる状態に整えることは、病気の予防や改善の基礎となります。

R:Rest / Relaxation(休息・休眠)

「R」は、「休息・休眠」です。これは、十分な質の良い睡眠や休息がとれているかどうか、ということです。私たちの体は、眠っている間や休息している間に回復し、修復されます。特に、認知症を含む、いくつかの神経系の病気においては、この休息が非常に重要な要素になると考えられています。

忙しい毎日の中でも、意識的に心と体を休ませる時間を作ることが、健康を維持するためには欠かせません。

E:Elimination(異化)


最後の「E」は、医学的な言葉でいう「異化」のこと。つまり、体の中に溜まった毒素や老廃物を排泄する働きを指します。

ケイシー療法では、このE(異化)が非常に重要だと考えられています。なぜなら、ほとんどの病気で、この毒素排泄に問題があるからです。

人間には、老廃物を外に出すための排泄経路が4つあります。

  • からの排泄
  • 腎臓からの排泄
  • からの排泄
  • 皮膚からの排泄

女性の場合は、これに経血が加わり5つになります。これらの排泄経路が適切に機能しているかが、健康のカギを握ります。

実際、毒素排泄のトラブルで病気になる人は非常に多いのです。ですから、ケイシー療法では排泄を改善するためのケアが頻繁に勧められます。定番の方法としては、以下のようなものがあります。

  • ひまし油温熱パック
  • 腸内洗浄(コロニクス)
  • 入浴療法

これらのケアは、たとえ病気の原因がはっきり分からない場合でも、「とりあえず排泄ケアをやってみましょう」と勧められるほどです。そして、排泄ケアをするだけで、症状がかなり改善する場合も少なくないとされています。

どんな病気にも共通するCAREの考え方

先ほどもお伝えしたように、このCAREの原理は、基本的にどんな病気や体の不調についても共通して当てはまります。肉体的なアプローチを考える際には、常にこの4つの視点から状態を分析し、ケアを検討します。

ただし、病気の種類や個人の状態によって、CAREの4つの要素の中で特にどれを優先すべきかが変わってきます。例えば、皮膚の病気の場合、CAREの優先順位は以下のように考えられることが多いです。

  1. E:毒素排泄
  2. A:食事療法
  3. C:循環
  4. R:休息

このように、不調の種類に応じて、どこに重点を置くかが変わってくるわけです。

まとめ

ケイシー療法の基本原理「CARE」は、

C循環(めぐり)
A同化(消化吸収、食事)
R休息(質の良い休み)
E異化(毒素排泄)

という、健康に不可欠な4つの要素を表しています。これらの4つ全てがバランス良く、スムーズに機能することが、病気を予防し、健康を維持・回復するための基本です。

もしあなたが体の不調を感じているなら、このCAREの視点から、ご自身の生活や体の状態を一つずつ見直してみてはいかがでしょうか。

「最近、体のめぐりが悪いかな?」
「食生活は乱れていないかな?」
「ちゃんと休めているかな?」
「お通じなど、排泄はスムーズかな?」

そう考えてみることで、ケアすべきポイントが見えてくるかもしれませんね!

参考文献:エドガー・ケイシー療法のすべて(1)

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